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大企業の悪い点を真似するな。
いま、日本企業最大の弱点というと金融機関ということになりそうだ。
大手都市銀行、と言っても合併に次ぐ合併で、どこがどうなったのか、名称を覚えるのがやっとだが、聞けば、いずれの金融機関もこの不況期にもかかわらず業務純益が1兆円にものぼるという。
もちろん、彼らの経営努力ではない。
みずほ銀行の合併にともなう一連のトラブルを見れば、そのマネジメント能力は目を覆うばかりだ。
すべては低金利政策、つまり国民の犠牲の上に経営が成り立っているというわけである。
ところが、それだけゲタを履かせてもらっているにもかかわらず、不良債権額がそれ以上のスピードとボリュームで増加しているため、「稼ぐに追いつく貧乏なし」の典型で、神風でも吹かないかぎり、このペースでもう10年かかるという。
この業界ほどダメ社長、ダメ幹部が集まっているケースは、世界でも類を見ないだろう。
その中で唯一、気を吐いているのが新生銀行である。
旧日本C期信用銀行をアメリカの投資会社Rプルウッド.ホールディング(正確には傘下のオランダ法人NLTCB.パートナース)に国民負担4兆円の持参金つきで、だったの10億円で叩き売ったのである。
となると、すぐに「あれは瑕疵担保特約条項付きのインチキではないか」と指摘する人が少なくないと思う。
「腐っても鯛」と言うが、一大金融機関を、よくもこんなはした金で、しかも将来、問題を引き起こす。瑕疵担保特約条項までオマケにつけて叩き売ったものだ、と思う。
旧長銀は金融債購入の個人顧客リストが40万口座もあると言われていた。
もちろん、大企業への融資と営業には根強いものがある。
おそらくすぐに1兆円くらいの価値にはなる。
この銀行はだれがやっても成功する、と言われた。
失敗すれば、瑕疵担保特約条項を突きつければいいのだから楽なものだ。
パチンコ屋に入って、玉が出ればそのまま続け、出なければ、いくらでも後から補充してくれるというようなもの。
だれが考えても経営はできる。
そこを踏まえて、「インチキだ」と言うのだろう。
では聞くが、どうして、これほどのバーゲン品を、みすみす外国人に買われてしまったのだろう。
日本企業が見過ごしたのはどうしてか。
たしかに最後の最後まで決断に迷ったに違いない。
結局は、降りたのである。
なぜか。
私にはわかる。
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